CT-Boneの特徴
世界初、自分の骨に同化・置換する人工骨
材料
CTボーンの素材は、α-TCPを原料とした非焼結再結晶化多孔性カルシウム欠損型ハイドロキシアパタイトであり、生体骨と同質です。そのため、非焼結のCTボーンは生体親和性が高く、骨吸収及び生体骨との置換性に優れています。これに対し、既存のほとんどの人工骨の素材は量子論的ハイドロキシアパタイトであり、その結晶性を高めるために、焼結してセラミックスに加工します。その結果、元来の生体親和性が失われ、血液細胞や骨細胞にとって異物のような存在となってしまいます。このような理由から、CTボーンの素材は、既存の人工骨よりも、生体親和性、生体活性、生体分解性、骨誘導性、骨置換性等に優れており、より早く母骨との癒合及び新生骨との置換を実現できます。
密着性
自家骨及び他の人工骨では、術中、移植部位に合わせた切削加工を必要とします。そのため、時間と手術工数が膨大になってしまいます。また、形状が術者の技術に左右されてしまうため、密着性が下がってしまう可能性があります。一方、CTボーンは、患部のX線CTデータに基づき、インクジェット方式の粉末三次元積層造形法(3Dプリンター)により成形されるカスタムメイド型人工骨です。患者の画像データを基に患部に適した複雑な形状を0.1mm精度で作製できるため、移植直後から生体骨との高い密着性が確保でき、この密着性と骨誘導性により、生体骨との癒合がより早く実現できるのです。
内部構造
既存の人工骨は掘削加工であるため、気孔が無作為に分布し、連続気孔が形成されません。対して、CTボーンはインクジェット方式の粉末三次元積層造形法(3Dプリンター)により成形されるため、必要に応じて人工骨の固定用穴や、骨組織の浸入や血管新生に適した細かな内部構造を設計・付与することが可能です。また、CTボーンの材質(非焼結再結晶化多孔性カルシウム欠損型ハイドロキシアパタイト)は、その内部構造においての気孔率と、相互に連結・連続した気孔又は空洞の複雑な形態を備えており、既存の人工骨よりも血管や細胞が侵入しやすい構造となっています。このように骨再生に適した構造により、CT-ボーンは骨吸収置換性に優れています。